日本の食文化学びたい 米国マ市から職人来帯
日本食の研修のために来帯したモーリスさん(右から2人目) 右端が中森代表、中央は村本さん、左端が讃岐さん
帯広市の姉妹都市・米国ウィスコンシン州マディソン市の米国人すし職人マット・モーリスさん(32)が3日、研修のために来帯した。11月下旬までの6週間、ホームステイしながら市内の和食店「なかもり」(大通南10、中森保代表)を拠点に、日本の食文化や生活習慣を学ぶ。関係者は食の分野にも広がる両市の交流促進に期待を寄せている。
モーリスさんが勤務するのは、札幌出身の村本伸司さん(43)が営むアジア料理店。これまで帯広の訪問団もたびたび来店し、交流を深めていた。昨年から本場・日本での研修の話が持ち上がり、帯広マディソン交流協会(門屋充郎会長)の讃岐武史事務局長の仲介で、実現した。
モーリスさんは料理人歴12年ほどで、フランス料理を経て6年前から村本さんの店で働く。初めての来日で、市内の讃岐さん方にホームステイし、帯広の飲食店の食巡りや日本語、日本文化を学ぶ。「シンプルでごまかしがきかないのが日本食の難しさ。すべてを学びたい」と目を輝かせる。
3日夕には同行した村本さん、讃岐さん、9日まで来帯中のNPO法人マディソン帯広姉妹都市会のジョセフ・オオヤマ・ミラー会長らとなかもりを訪問。心づくしの料理に舌鼓を打った。在米歴20年で、マ市内で3店舗を経営する村本さんは「現地で日本食はブームというより定着している。今後の人材交流の先駆けになれば」と期待する。
帯広市とマ市は精神保健分野での相互交流が進んでいるが、讃岐さんは「食や料理など多方面で交流が進めば」と話している。
(原山知寿子)
|